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ー珈琲豆辞典ー豆のハゼ音について

"007は2度死ぬ!" "コーヒー豆は2度ハゼる!"

「えっ?コーヒー豆が”007″の映画の中で死んじゃうの!?」
いいえ、死にません。単なる言葉の遊びです。

コーヒー豆の商品紹介の中で「1ハゼ」「2ハゼ」という用語が時々出てきます。 例えば「中煎り1ハゼ終了」とか「中深煎り2ハゼ直前」などです。

生のピーナッツとか銀杏或いはアーモンドをフライパンで煎った方はすでにご存じかもしれませんが豆に熱を加えると化学反応で豆の内部に炭酸ガスが作られ保留されます。そして水分・炭酸ガスの保留量が限界に達すると豆の外に放出されます。その音は1ハゼでは「パシッ!パシッ!」「ブスッ!ブスッ!」と言う音がします。このハゼ音を1ハゼとかファーストクラックと呼びます。
この音は機械・コーヒー豆の種類によって異なりますが概ね2分前後続きます。
1ハゼが終わった時にシリンダー(釜)から出したコーヒー豆の煎り具合を「中煎り」と呼びます。

そして1ハゼ開始から約4分前後すると今度はピチッ!ピチッ!ピチッ!と連続した音がしだします。この音を「2ハゼとかセカンドクラック」と呼びます。
2ハゼの音がした時点での豆の煎り具合はすでに深煎りの領域に入ります。
アメリカ式ではこの深煎りの段階をハイ、シティ、フルシティー、フレンチ、イタリアンローストなどと表現します。